棟上!
コツコツと休みの合間を縫ってルーフワークに励んでいたが、棟木の組み上げにどうしても必要なロングブームのクレーン手配に苦戦。先日レンタルしたカニクレーンは重量に耐えられずNG。やはり欲しいのは5段ブームのユニックなのだが、市内の建機レンタル会社では何処も扱いが無い。需要が無いのか?5段クレーンはバランスが不安定で危険なことも関係しているかもしれない。重機屋でラフターを手配するのは簡単なのだが、シロウトの現合作業に付き合わせる訳にも行かず往生していた。そんな話をマイユニックの購入先で話をしたところ、5段ユニックを販売したお客さんから貸していただける様取り次いでいただけることになった。
そんな訳で、11月の3連休に照準を合わせ棟上を敢行したのである。
11月23日
週末の天気予報は初日は雨。雨天で高所作業は危険なので翌日の中日に貸していただける様、取り計らっていただいた。このユニックはラジコンが無いのでさすがに独りでは作業が出来ず、応援を募ったが集まらず70歳過ぎの親父との二人作業の予定。例により、両親は前日の晩より現地に前入りするとの事。私もキャンパーで雨上がりの山を目指した。この辺りはまだ紅葉が美しい。この晩は私のキャンパーで前夜祭とした。
11月24日
前日の雨とはうって変わり晴れ。絶好の棟上日和である。早朝より借りたユニックを引き取りに行き、作業開始。2ヶ月ほど前に製材した棟木にホゾ加工を施す。ポスト間の寸法を入念にチェックし墨付け。ここで間違えると台無しになるので何度もポストによじ登りチェック。そんな作業をしていると、こんな山奥にレーサーウェアで身を固めたサイクリストがやってきた。いつもの通りがかりの旅人かと思い足場の上から挨拶をして作業を進めていると、キャンパーで様子を見ていた母となにやら会話をしている。会話を聞いていると、あれ!?私の知り合い?なんとYMTBの平松会長ではないですか!眼が悪いのと、レーサーウェアにサングラス姿で全く気づかなかったのです。数年ぶりの再開である。しかし、なんと言うタイミングであろうか!今日が棟上だとは全く連絡もしていなかったのに絶妙なタイミングでのサプライズであった。
そんな感じでしばし再会を喜び、作業を続ける。何度もチェックしたが墨付けをしてみると、、あれ!?明らかに左右の寸法が違う。足し算違ってますやん。(汗・・。で再度墨付けし直し、ノミとチェーンソーで大胆に加工!
いよいよクレーンで吊り上げ、ポストに乗せます。
8m材を立ち木を避けながら載せるので複雑なクレーン作業である。慎重に吊り下げていくと、・・・・!?あれぇぇ中間のホゾ穴が明らかに一箇所合いません。。。ガァァァーン。何故か間違った墨付け位置を加工しているではないか。。まぁ、自作の家なのでこれも愛嬌。と気を取り直し、正しい位置に追加工。強度に問題が出るレベルではないので大勢に影響はありません。
が、ここまで吊り上げ再び戻すのは大変な作業なので、なんとポスト上に宙吊りした状態でホゾ穴の追加工をすることにした。その場で棟木を反転させ、6mはあろうかという高所作業での大胆チェーンソーワーク。これは人には任せられないですね。景色は最高だが、下を見ると足がすくみます。落ちた時の事は想像したくないですな・・。
何とか加工完了。改めてセットするとどうやらいい感じ。親父と二人で足場上でのスリリングな高所作業。最後は棟木に跨って掛け矢でガツンと叩き込むと・・・・・遂に、遂に棟木が納まりました!!
この瞬間が何時かは来るのだとは思っていたが、感無量です。・・・・長かった。と同時に人間やれば出来るものだと。。。用意していたお神酒を捧げ、勝利!?の美酒を絶景と共に嗜んだのであった。
おそらく少なくとも私よりは長くは無いであろう親父とこんな形で築き上げるログハウス。何か不思議な感じでもあり、最高に贅沢な遊びだと思うのであった。
さぁ、今日も快晴。山に向かいますかね!?
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