赤石温泉ひとり旅
今年の冬休みはゆったりと過ごそう、ということで特に旅行も計画しなかったが、やはり放浪癖は直らないようで、最後の週末にプチ一人旅をしてきました。娘とカミサンは自宅でのんびり過ごしたいとの事ゆえ、久しぶりの一人旅。雪でも見ながら温泉と思ったが、一人じゃなければ行けないところへ、と思い、3桁国道を一路北上。南アルプスの山間の赤石温泉に行ってきました。ここは浜松からでも100km近くある、南アルプスを制覇した登山者が立ち寄る山深い秘湯。車で行くにも充分な装備をして行く必要があります。
浜松より春野を抜け、川根町へ。このルートも大型車は通行できない山岳国道。普通は金谷町から大井川線(SLで有名ですね)に沿って北上するのが一般ルートです。川根の峠を越え、しばらく走るとSLの終着駅千頭に到着。SLが通ると旅の風情を味わえる、極上ルートです。ここから更に北上。大抵の人はこの奥の寸又峡温泉(ここも秘湯と言われてますね。)までしか行きませんが、私の目的地はさらに50Km遡った本当の秘境。 長島ダム付近の、寸又峡への分岐を過ぎたところからは断崖絶壁を抜ける、車一台がやっと通れる山岳ルートとなります。路肩の沢筋には氷柱が美しい造形を成していました。道の直下にはアプト式トロッコ列車
が通っている為、落石させないようあちこちに注意看板が。
落石はもとより、車を落としたら数百m下へ転落ですから、スリル満点のルートです。
緊張の区間を15kmほど抜けると、井川ダムに到着。ここは冬季でも静岡市側からバスが運行している、山村の静かな佇まいです。井川村から奥はいよいよ民家の無い山岳地帯。自力で帰って来れるだけの燃料も確認していく必要があります。ここから30分程山間を進めると赤石温泉白樺荘に到着。市営の温泉ですが、よくもこんなところで営業が成り立つものだ!と何時来ても思うのです。しかしこの温泉、秘湯フリークの間では有名。この日も他県ナンバーが見かけられました。 温泉は単純硫黄泉。山々を眺めて湯船に浸かれば、極楽が味わえるのです。
実はここ、入浴料が無料!記帳するだけで一日ゆっくり過ごせるのです。食堂もあり、山の幸がおいしくいただけます。この日はヤマメ付きの雑炊をいただきましたが絶品。日帰りじゃなければ熱燗片手にゆっくししたいと、本当に思ったのでした。ここ、静岡からでも70kmはあるのに、食堂にはなんと焼酎のキープボトルが並んでるのです。これは最高の贅沢を知っている人達の証ですね。
ゆっくりと過ごし、帰路は川根路を南下。途中で川根温泉も立ち寄り湯。こちらはにぎやかな温泉ですが、また違った風情を楽しんだ極上の一日でした。
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